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恵中三市蔵さんへの想い

ねっとわーくぎゃらりーならっぷの丸山です。

平素は大変お世話様になり感謝を申し上げます。

この度、恵中ファミリー様のご好意により恵中三市蔵画伯の絵画を多数お預かりする事となり

当ショップ内に常設展示させて頂くはこびとなりました。

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人は人それぞれに生かされていく中でキーポイントになる人との出会いが必ずあると

思います。

私の場合、恵中三市蔵さんこの方です。

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裸堂々の書画に魅せられて約10年間、紀伊田辺の「わたしの美術館」に通う事になりました。

館内の書画を鑑賞しては、自分自身の気持ちがリセットされて、何とも言えない「今のままで

はいけないという」湧き上がるものを覚えたことを今でも想い出します。

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                恵中三市蔵プロフィール

          恵中三市蔵~1921年10月16日生まれ~
          わたしの美術館~1991年~2005年9月4日

1921年、和歌山県田辺市会津川河口の漁師町の江川町に生まれる。

1937年、日中戦争最大の激戦地の一つ衝陽攻防戦と桂林作戦で九死に一生を得る。

命からがら生き延びた、いや生かされたその時に焼きついた悲惨な記憶を胸に

1991年、私設美術館「わたしの美術館」を始める。

戦友の鎮魂と感性の発信を礎に、油、油墨、書、日本画、写真などジャンルを超えた創作に

半生を捧げた。

作品は約2000点以上に及び、日本を飛び越え世界的な場で自身の感性を訴え続けた。

遊び心、色の冴え、動き等その創作は一切の真似を嫌い独自のアート・ミックスの境地を極めた。

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「わたしの作品は日本では評価されません。

そんな事より世界を相手に頭に浮かんだ誰も見た事のない世界を・・・・。

私の生き様がすべてデッサンです。

田辺の田舎のおちこぼれ画家、こんな人間世の中に一人いてもよいでしょ!

戦場と天神崎はこの世の出来事、全てを許し、無の境地、心の絆で結ばれて・・・・・。

人生は息のある限り前進です。

そしてできる事なら相手を楽しませ、それを見て自分も楽しむ。

良寛もいっていますが人生の悦楽とはこの事です。

そしてもう一つ、上として楽しむだけでなく更に感性を磨くという事が大事!」



       2005年 9月 5日       没      合掌         



                                              つづく